230914投稿

前回の項目への追記

R&Lは次のように考えた。

1.ハエの眼の異常にかかわる遺伝子の変異allelesが複数ある。1個体の中にある変異allelesの数が、Hsp83のbuffering作用の限界値を超えたとき、個体がHsp83 (+/+)であっても眼の異常があらわれる(HE株)。

2.HE2株をHsp83 19F2株に戻はし交配すると、あるレベルの頻度で異常表現型を示すハエがでてくる。その場合、異常表現型を示すハエの大部分がHsp83 (19F2/+)であった。一方で、仔のハエがHsp83(+/+)のときは、異常表現型のものはほとんど認められなかった。つまり、HE2株では、Hsp83のbuffering作用を乗り越えて異常表現型を示すのに十分な数があった変異allelesの数が、仔のハエでは減ってしまったために、異常表現型が顕在化した。