2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年6月26日 Vernalization 3 Vernalized stateで開花受粉し、種から次世代の個体の生育が始まる。この過程の中で、vernalized stateはFLCが支配する状態にepigeneticallyにリセットされる。このFLCのリセットは球状胚の時期に既に始まっていて、胚発生の…

2024年6月23日 「世界史の構造」 第二部 世界=帝国 第二章 世界貨幣 1.国家と貨幣 「商品交換は共同体と共同体の間で始まるということを、マルクスは幾度も強調した」という一文で、本章は始まっている。普通、共同体の内部では、商品交換は起こらず、贈…

2024年6月21日投稿 Vernalizationの2 多くの植物は、冬は栄養成長し、春になって花を咲かせる。Arabidopsis thaliana(シロイヌナズナ)ecotypesでは、vernalizationが開花時期の決定の主要な因子である。開花のvernalization要求性を決めるのは一つの遺伝…

2024年6月15日 第二部 世界=帝国 序論 国家の起源 第一部では、交換様式A(互酬)が支配的な氏族社会の形成をみてきた。第二部では、交換様式B(略取と再分配)が支配的な社会構成体、すなわち国家社会の形成を論じる。柄谷は、まずゴードン・チャイルドが…

2024年6月9日 「世界史の構造」 第二章 贈与と呪術 1.贈与の力 贈与に「力」があることは直観的に理解できる。ここでは、マルセル・モース、レヴィ=ストロース、モーリス・ゴドリエの説を批判的に考察している。 2.呪術と互酬 呪術とは、自然ないし人…

2024年6月8日 昨日の投稿への追記: 花芽形成と開花については、日長や温度という因子が基本的条件を左右しており、古くから植物生理学として研究されてきました。それらの上に、vernalizationの研究があるります。これらの部分は、高等学校の生物で散り扱っ…

2024年6月7日投稿 Vernalization(春化)の1 長日植物は夏から秋にかけて発芽して、そのまま育つと、秋に日長がまだ十分に長いと、花芽形成が起こってしまい、冬に開花しかねない。しかし、実際は、発芽した植物では、日長に応答して花芽形成するシステムが…