2026年1月20日 投稿
「風の谷のナウシカ」第3巻
火の7日間の前、人類は生命の源をあやつる技術を持っており、「粘土細工のように、人間は動物も植物も欲するままにつくりかえられた」という。その一部が、蟲使いによる王蟲(オーム)の培養に利用された。オームは身体の一部があれば培養して成虫にすることができる。育つ間、オームは眠ったままである。
ボロ船に乗って逃れたのはアスペル、ユパ、ケチャ(僧正の側近だった)。その1年前、アスペルたち(クシャナの隊)は古い坑道で巨神兵の化石の山の中から、黒い箱に入った鍵のようなものを見つけた。それをいじってしまい、数日後、巨神兵が育ち始めていた。謎の箱は巨神兵の胎盤だった。あわてて、石をはずして巨神兵の生育を止めたが、ベジテの地下で生きている(とユパは言った)。アスペルに戻った鍵(秘石)は腐海の底に沈められた。
同じ頃、より南の地点で、クシャナのコルベットが腐海のはずれ、サパタの近くを飛んでいた。その船には、生き残ったマニの一族と共にナウシカが同乗している。ここで、クシャナは、クロトワが兄たちから送り込まれた間者で、秘石を手に入れる目的であると見破った。しかし、クロトワも、クシャナが自ら育て、いまは兄たちの下に配属されている第三軍と合流し、王都に戻り王権を打ち立てようとしているクシャナの狙いを見破っていた。クシャナはクロトワを殺そうとするが、クロトワはお偉方の秘密を知った者は、任務を遂行しても殺されるのだから、裏切ってクシャナの下に入りたい提案した。そして、クロトワは、彼の任務は父君ヴ王陛下によって下されたと白状した。クシャナは「老いた醜い化け物め」と吐きすてた。
ナウシカは雲の下で、なにかが焼ける臭いを嗅いだ。クシャナの船は雲の下に出て、戦闘態勢に入った。そこでは、トルメキア軍が全滅していた。外傷はなく、瘴気にやられたのだ。ナウシカはオームに襲われていた兵士2名を助け、さらに瀕死のオームも水に返してやった。オームに対する爆撃は、ドルク軍が行ったものだ。以後、クシャナの船が雲上に出ると、多数のドルクの浮砲台がトルメキア軍を攻撃している場面が語られる。そして、ここで「森の人」なる不思議な人物(?)が登場し、ドルク兵の前に現れ、「ここから立ち去れ」と命じた。
アスペル、ケチャ、そしてユパは「森の人」(蟲使いの祖であり、火を棄て、人海を嫌う)に救われ、腐海の億深くにかくまわれていた。「森の人」の一人が、ぬいぐるみを脱ぐと、ナウシカと同じまなざしの少年が現れた。そして、オームたちが南を目指して進んでいることを告げた。アスペルたちも、ナウシカのいる南の地へ行くことになった。
クシャナ(トルメキアの魔女と呼ばれる)は、わずかに生き残っていいたトルメキア軍(兄たちの軍勢)を率いて、ドルク軍と対峙した。青き衣のナウシカも一戦士として戦いに参加した。相手は、僧官が率いるドルク軍勢で、大乱戦になった。トリウマのカイに乗ったナウシカは大活躍するが、ついにカイが犠牲になってしまった。クシャナたちは浮砲台軍を破る戦果を挙げ、ドルクの地の一つの城にこもった。敗れたドルクの皇弟は、「蟲か森を使おう」と言った。僧官は「いけません」と言ったが。
ここで第3巻は終わっている。